ペットの場合、昭和40年頃を境に土葬から火葬に切り替わってきましたが、土葬の時には庭や野山に穴を掘って埋めていましたので、亡骸は土に還る自然葬であり、骨壺は必要ありませんでした。
火葬に切り替わってからは骨壺に納めたご遺骨を納骨堂や自宅に置くようになりました。
それにより、ご遺骨はいつまで経っても土に還るということがなくなってしまったのです。
骨壺に入った湿った状態のお遺骨(黒カビ発生)を安置し続けることは、誰しもあまり気持ちの良いことではないと思います。自宅に長く置く場合でも、お遺骨を粉骨及び殺菌して、小さな容器に入れておけば気持ち的に安心できます。
散骨はご遺骨を捨ててくることではありません。処分することでもありません。
手を合わせ、ありがとうの感謝の気持ちを込めて、実体あるものを大自然に還してあげるのが本来の姿です。但し、祈る方向性に不安を感じるのも事実です。解決策として少量の粉骨を予め分骨しておくことも良い方法といえます。